〔第2回〕 誤りとは何か
何を「誤り」とするかは難しい
「誤りの例」は自分で調べてみてください
わかりやすい誤りの例
岸田文男内閣総理大臣
青木幹雄元衆議院議員
岸田自民党総裁が閣議を開催
昭和35年(1961年)
昭和元年1月1日
2024年2月10日(木曜日)
早稲田大学経済学部
JR常磐本線
WTO(世界貿易機構)
JIS Z 8203(校正記号)
判断が必要な例
日本工業規格(JIS)
松下電器産業株式会社
国立大阪造幣局
こだわる例
「標準校正必携」第7版
「標準校正必携」第八版
1級建築士
第二種ME技術実力検定試験
間違いやすい・迷いやすいもの
○周年と○年目、○年間
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2000年~2024年は何年間?
正式名称と愛称・略称・通称
さいたま農業協同組合・JAさいたま
ベルーナドーム・西武ドーム・西武球場
全国 勤労青少年会館・中野サンプラザ
一般的には正式名称が望ましい
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正式名称がすべてではない
多様な日本語表現
可愛い、かわいい、カワイイ、Kawaii……
私、わたし、わたくし、あたし、僕、我、我が輩、自分、わし、わて、おい……
どれも間違いではない
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日本語の豊かさを消してはいけない
誤りではないが不適切?
きのうはとっても楽しかったね! 有り難う御座いました。また宜しくね。
本学創立者の大隈重信氏。
気をつけたい差別語・不快語
片手落ち、人夫、魚屋、くろんぼ
ご主人、だんな様、奥様
近年社会は、差別語・不快語に不寛容
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あえて表現として使う場合も
漢字・用語の使い分け
川を渡る、10年にわたる(亘る、亙る)
文書を紐解く、謎をひもとく(繙く)
真理を追究する、犯人を追及する
家を建てる、家が立つ・建つ
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文書の性格や、時代によっても変化する
「きめ細やか」は○?、×?
表現の統一
岸田総理大臣は2月1日……。その場で岸田首相は……。その足で岸田総理大臣は……。
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使い分けか、たんなる不揃いか